10月のつぶやき。

 所謂世間で発表されている常識と実際とは違うというのはどうして起こるのでしょうか。例えば韓国はサムスン、LGなど携帯電話や半導体では日本の製造業をはるかに追い抜いた、と日本のマスコミは報道しています。実際はどうなのでしょうか。
 韓国は国のバックアップで財閥が大きく成長しました。ひとつの財閥はゼネコン、スーパーマーケット、商社など多機能の会社の集まりです。その財閥30社の負債合計が現在1000兆ウォンと言われています。これって韓国の会社、国が成長していると言える状態なのでしょうか。
 実は韓国は破産状態なのです。韓国を一歩でも出たらウォンを他国の貨幣に替えてくれる国など地球上どこにもないのが実情なのです。ましてや日本が支援したスワップ保証も、馬鹿な大統領のせいで日本の財務当局(財務省)の反感を買い大幅に減額されることとなりました。これから韓国は二度目のIMF管理下に入ります。銀行の体力不足、中小企業の脆弱性、水・環境の汚染問題、高い失業率などどれをとっても「バラ色」の3文字はどこにも見当たらないのです。

 日本は米国の植民地だ、という人がいます。本当にそうなのでしょうか。GM、AIGに対する公的資金が実は日本のお金だったとしたらどうでしょうか。逆に日本が米国を救っているとは言えないでしょうか。格付け会社の格付けなどインチキそのものです。何故なら今やデフォルト寸前の米国の格付けが相変わらずトップなのですから。笑ってしまいます。

 今でもビン・ラーディンもフセインも生きています。周恩来ラストエンペラーであった溥儀も生きています。今頃は息を潜めて、当局の監視のもとに晴耕雨読の毎日を送っているはずです。何と言っても彼らには、本人でなければならないある役割がありました。死んでもらう訳にはいかない方々なのでした。

 今回のIMF世界銀行の総会が何故日本で行われたのでしょうか。世界で一番安全な国だから。これにはセキュリティの面でも、それから国際金融の面でも円の健全な強さによる所も大きいと言えます。資金の面でも、世界が必要とする景気回復のための出所として日本は信頼されているのです。
 180カ国の出席メンバーは京都組、日光組の二手に別れ、今日明日は観光旅行です。京都の紅葉には1ヶ月程早い時期の観光ですが、古い都の古いお寺の佇まいにそれはそれなりに感動を呼ぶものと思います。日光は今が盛りの紅葉の時期ではないでしょうか。徳川家の陽明門等の建築物の数々と真っ赤に燃えるように紅葉したモミジやその背景の中禅寺湖、数々の滝の多さに参加メンバーは感嘆することでしょう。
 この観光旅行が終われば、各メンバーはまた欧州の債務危機などをはじめ、緊張した世界へ戻っていきます。二日間の息抜きは、世界の財政当局者にとっては緊張を解いたリラックスをプレゼントされたということでしょう。この平和な日本での経験を通して、「財政危機の解決に」戦争への道をくれぐれも模索しないことを願うものです。