6月のつぶやき2.

 昨日の衆議院での国会は久し振りに緊張する場面がありました。投票前の賛成/反対の演説で、みんなの党渡辺喜美議員の演説が一番まともでした。消費税増税マニフェストで掲げなかった民主党が、党首以下増税路線に走ったことは今でも謎です。財務省の勝事務次官って、国際金融の世界では実はひよっ子なのです。何でそんな素人みたいな木っ端役人のことを与党の党首が聞いてしまったのでしょうか。国民から税金を取るなと教えたはずの松下幸之助が、草葉の陰で泣いていることでしょう。(野田は同じ早稲田出身ということで勝に気を許してしまったのかなー。)

 小沢は田中派の末裔として国会の仕切り方に精通しています。(この点では渡部恒三は足元にも及ばない。)米国にも支那に対しても堂々と日本の立場を主張できる数少ない国会議員であることは確かです。あっちこっち(?)に隠している桁違いの資金を国家国民のために使う時がやっと来ました。残してもしょうがない資金を、政界再編成のために使う時が来ましたぜ。

 一寸先は闇と言われる政治の世界。小選挙区になって以来、政治の素人が突然登場するような劣化した国会となりました。それは明治以来培った日本人のあるべき姿とは遠い、命を懸けないサラリーマンの集まりのような国会となりました。選挙に必要な資金を集めようと思ったら、日本の税法では短期間で集めることは無理なのです。脱税をして貯めるならまだ好い方で、寄付でまかなおうなんて新人議員の考えることは中小企業の経営者が聞いたらビックリすることばかりです。

 日本の首相は変わり過ぎる、という意見には筆者は同意できません。それこそ代わることによっての自浄作用の方が大きいと考えています。それほど日本の政治はクリーンであるとの証左だと思っています。GHQも解体できなかった官僚機構が日本にあって、政治家は彼らを田中角栄のように使いこなせば好いのです。最も相当努力しないと官僚は使いこなせない、とは思いますけどね。

 欧州の金融危機、実質デフォルトの米国・支那。世界は救いを日本に求めています。こんな体たらくでも世界から見れば日本の実力は半端ではないのです。三流の日本の政治の世界であっても、日本人の努力・知恵によって日本のスタンスは揺るぎのないものなのです。不思議ですねー。今日は久し振りに(と言っても昨日も飲んでいますが)外で飲んだので、言い過ぎましたかな。