12月のつぶやき。

 欧州の金融危機がインドを直撃。インド市場から欧州、特にイギリスの資金が投売り状態で撤退しています。既に死に体の中国は言うに及ばず、根拠の無い実質農業国家群を「これから成長が期待されるBRICS」等と持ち上げた機関は、どう責任をとるのでしょうか。

 はびこった偽ドル札の価値低落化を狙ったリーマンショックは、作られた政策によるものでしたが、今回の欧州の金融危機は、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカ国籍の銀行のPIIGSへの過大な貸し込みこそが原因なのです。(日本のPIIGS諸国への投融資総額は極めて小さい)ドイツのメルケル、フランスのサルコジの狼狽振りばかりが連日テレビのニュースに写っています。

 ここで、ますます「円」の実力を世界に見せ付けています。上記にあげた各国の財務担当責任者は日本に張り付いて、日本からの財務支援を心待ちにしているのです。今その調整待ち、といった所でしょうか。(美国の担当責任者も、ひょっこり横田から入っています。)

 バブリーな金融工学をベースとしたマネーゲームは終焉し、本来あるべき製造業をベースとした国が生き残る世の中となりつつあります。元々、モノの価値としての貨幣であるべきで、製造業の発展なくして、不動産などの流通による比率の大きいGDP等行く末が知れていると言うべきです。

 我々国民が幸せを実感する景気回復には、もうちょっとの時間が必要です。「日出づる国」に生を受けている我々が、世界で一番早くそれを経験することは目に見えていることです。そして大事なことは、NODAもAZUMIも与り知らぬ所で「世界は動いている」ということなのです。