2月のつぶやき。

 世界は揺れ動いています。この機に中国は何とか世界的に覇権を確立しようと画策していますが、結論は無理なのです。世界は、そういう方向には向いていないのですから。世界は言わば日本のやくざの世界と同じなのです。現場で他の組員同士が撃ち合いをしようが、親分同士は同じ卓を囲んで美味しい料理を肴に、盃を傾けているものなのです。

 「カジノ船を作る」とロシアから購入したワリヤーグを、再び空母にコツコツと建造しようとしても、中国には空母を建造するノウハウがないのです。それ以上に、戦闘機を発艦・着艦する技術もないのです。それに空母を1隻航行させるコストが如何程のものか、計算したとは思えないのです。空母を護衛するための巡洋艦駆逐艦などを従えたセットが如何程のものか、それに消費する燃料の重油も必要です。東シナ海南シナ海をゆっくり航行してデモンストレーションをするのが関の山といった所でしょうか。戦闘機を積んでいない1隻の空母としてね。(護衛艦が1隻もいないなんて、簡単に魚雷にやられますぜ。)

 話は変わりますが、日本はしばしば「不沈空母」に譬えられます。日本列島は、それはそれは超強力に武装化された島だからです。ロシアも中国も手が出せないのです。ロシアの戦闘機が北海道方面から侵入しても、「あれ宗谷岬の位置が電子装置に映った位置と違う。狙いが定まらない?」と言う訳です。ロックオン出来ない日本列島は不思議な島なのです。日本国民の皆さんご安心下さい。日本を守る知恵は半端じゃないのです。(市井の筆者が言うのも変ですが。)

 中国政府は、現行のドル、ユーロ、ポンド、円の4通貨からなるIMFのSDR(特別引出権)に人民元を加えようと動いています。その実現のために中国はIMFの出資枠に応じたり、人事に介入したり、何とか人民元基軸通貨にしようともがいています。しかし余りにも自国の利益をミエミエに強調すると、世界はノーなのです。その点日本の対応は、何もしていないようで、実は貢献度は世界一なのです。その実績は米国も、欧州も、英国も十分認識していることです。はっきり言って、中国の出番はないのです。

 世界の金融はロンドン、ニューヨーク、東京を結んだ太い三角形の専用線で支えられ動いています。そこにパリが入り込もうとしても、フランクフルトが入り込もうとしても、シンガポール、上海でも不可能な話です。世界の枠組みを変えることは、そう簡単なことではないのです。それこそちょっとやそっとでは、親分同士の鉄壁な友好関係は崩れないのです。

 最近FACEBOOKで色々な方のコメントを見ますと、日本の本当の姿をご存じなく、日本に対する悲観的な見方が多いのは残念です。これも戦後の教育のひとつの結果だと思えば、言う言葉を失います。筆者もその内のひとりなのですが、筆者は日本を悲観的に捉えたことは今までないのです。東日本大震災を現実にしても、円高が止まらなかったーこの現実を解釈すれば、答えは簡単だと思うのですが。と言いながらも、今日も世界は動いているのです。